コラム

タイルの「はつり」って何?はつりはタイル修繕における重要な作業

2022/09/20コラム

建設現場でよく使われる言葉に「はつり」というものがあります。解体工事や補修工事でとても重要な、ある作業のことを指すのですが、普段の生活ではなかなか耳にしないので何のことかわからない方も多いかと思います。

そこで、今回の記事ではこの「はつり」について詳しく解説していきます。

 

はつりとは?

はつりとは、コンクリートを壊したり、切ったり、削ったり、またはコンクリートに穴を開けたりといった作業のことを指します。漢字では「斫り」と書き、建設現場などでよく使われる言葉です。主にハンマーやドリルなどを使用し、解体工事や修繕工事の際にはほとんど行われる作業です。それは、タイルの修繕工事の際にも行われます。もともとあったひび割れしてしまったタイルをはつり、新しいタイルを貼りなおすのです。はつりの作業は高いところで行うこともあるので、高度な技術や体力、精神力が必要とされます。

 

タイル修繕の流れ

タイル修繕におけるはつりの役割を知る前に、タイル修繕がどのような工程で行われているのかということを紹介します。

 

目視チェック

外壁を目視で見て、タイルの浮いているところや、破損しているところがないかチェックします。劣化したタイルは剥がれ落ちてしまう可能性もあるので、早急な補修が必要になります。

 

打診調査

打診棒という専門の道具を使い、タイルを叩いていきます。そして、タイルが浮いているところなどを見つけていきます。この工程で、目で見ただけではわからない、タイルの隠れた劣化も見つけていきます。

 

はつり

ここで、はつりを行います。つまり、修繕が必要なタイルを剥がす作業です。劣化の原因が経年変化の場合、劣化しているタイルが広範囲に及ぶ場合もあります。

下地補修

はつりの作業が終わった後、下地を補修します。既存のタイルを剥がしたあと、新たなタイルをきれいに貼るためにはこの作業が大切です。モルタルやコーキング材というもので劣化した下地を埋めたり、やり直したりします。

 

タイル補修

目視調査や打診調査で判明した、劣化したタイルの補修作業を行っていきます。浮いている箇所は接着剤を間にいれて貼り付けていきます。タイル自体が劣化してしまっていた場合は貼り替えを行います。

 

目地補修

タイル同士の隙間をモルタルやシーリングなどで埋めていきます。この目地を補修する作業が終われば、タイル修繕は完了です。

 

はつりはタイル修繕における重要な要素

このように、はつりは既にあるタイルを剥がすという意味で、タイルを修繕する場合には避けて通れない作業です。しかしそれ以上に、はつりはタイル修繕の完成度を決める重要な役割を担っているのです。

 

はつりは最終的な完成度に直結する

はつりの作業はタイル修繕の完成度に影響するので、丁寧な作業を心掛けなければいけません。というのも、タイルをはつりとった際にモルタルが壁に残ってしまったり、綺麗に剥がせなかったりすると新しいタイルをきれいに貼れなくなるためです。新しいタイルが浮きやすくなったり、剥がれやすくなったりしてしまうのです。つまり、はつりの作業を雑にしてしまうと、時間を経ずにまたタイル修繕が必要になってしまいます。これが、はつりはとても重要な作業であるという理由です。

 

はつりには、体力と正確な技術・精神力のすべてが必要

上記ではつりの作業の重要性をお話ししましたが、実際の現場では大量のはつり作業を行うことになります。そのため、正確な技術・精神力・体力が必要な作業になります。例えば、剥がしたタイルを落としてしまうことはとても危険です。その衝撃は凄まじいものになります。タイルの目地を切るときにも粉塵が舞うのでその配慮も必要です。はつりの作業中にはかなりの音と振動が発生するのでそれを間近で感じることになります。そのため、体力と高度な技術、精神力が大切なのです。

 

田中タイル工業にははつり専門部隊がいます

田中タイル工業では、はつりを専門に扱う部隊を結成しています。これは、タイル職人にはタイルを貼る技術の向上に注力してほしいと考えているからです。ご説明したように、タイルの修繕には様々な工程があります。それらの作業の技術を全て向上させるにはかなりの時間がかかるでしょう。はつり専門部隊を作ることで、タイル職人がタイルを貼る技術を集中して学べるような環境づくりを行っているのです。

 

田中タイル工業で一緒に働きませんか?

今回の記事では、タイル補修の際に必ず行う「はつり」という作業について詳しく解説いたしました。タイルを貼り替えるうえで最も重要だと言われる作業で、高度な技術はもちろんのこと、体力や精神力も必要とされます。

田中タイル工業では、はつりを行う部隊とタイル職人が分かれています。そのため、タイル職人はタイルを貼る作業の技術向上に注力することができます。タイル職人になるために必要な資格は特にありません。ただし、資格を持っておくことで行うことができる作業も増えていきますから、働きながら資格所得を目指すのがおすすめです。田中タイル工業では、資格取得のサポートも行っています。また、複数の給料制度、GW、夏季、年末年始などの休暇もあります。現場が途切れないので安定して働くこともできます。タイル職人に興味のある方、田中タイル工業で一緒に働いてみませんか?

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